「そんなの、見れば分かるよ。撮ったヤツがドキドキしているとか、撮られたヤツの脈拍が速まっているとかね。撮った『もの』ではなく、そのときに起きた『こと』が写っていないとダメなんだ。」
「逆にいえば、それが見えないと写真は良くないんだよ。」
最近、物思いにふけることが多い私です。
とくに何を考えるわけではないけど、たまに目線斜め45度。
スタバにふらふら行ってみたり。みたいな。
そんな時は、本屋に行く。
今日もふらり、ふらりと本屋へ・・・
そこで、一枚の写真が目に入る。
小学館の『名作写真館』という雑誌で、シリーズもの。たくさんの写真家の作品があった。
その中で、一番惹かれたのが女性が物思いにふけってる表紙。
荒木ノブヨシさんの作品でした。
思わず立ち読み。
数分後、これは買おうと思って購入してみました。
その中に、色々な言葉が書いてあって、すごく考えさせられた。
その中でも、
「撮った『もの』ではなく、そのときに起きた『こと』が写っていないとダメなんだ。」
っていう言葉がなぜだか、心に残った。
日々、色々なことが起こる。
予想しないことも、予想していたのに起こらないことも、なんでもかんでも起こる。
でも荒木さんの言葉で、「そのときに起きた『こと』が写っていないとダメ」っていうのが、写真だけではなく色んなことにおいて、言えるんじゃないかと思った。
起きた事実ではなく、その事実の中での感情や人と人との関係性を写し出さないと、なんだか色褪せて薄く消えてしまう気がする。
同じ瞬間だと思う時でも、同じ瞬間は二度と来ない。
何回シャッターを押しつづけても、同じ写真は撮れない。
なら、一枚一枚自分の素直な感情を大切にして生きていこうかな。。。
なんか、写真のこと、何が良いとか悪いとか、全然分からないけど、荒木さんの作品にすごく惹かれる自分が今、います。